Power Platform CoE スターターキット Center of Excellence CoreComponents Teams について

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概要

本記事は 2022/03/31 時点での内容です。

CenterofExcellenceCoreComponentsTeams

Center of Excellence Core Components Teams (以下システム)は以下のような特徴を持っています。

前提条件

  1. 利用するには Teams の環境および利用するためのライセンスと DLP ポリシーが必要になります。 以下の記事をご確認ください。

Power Platform CoE

  1. Teams で Dataverse for Teams が利用できるような状態になっていること
  2. プレミアムコネクタを利用するため、 (Azure AD HTTP など) 有料ライセンスが必要です。(今回は Power Apps per User の試用版 を利用しています)

セットアップ方法

今回は Web の Teams を利用しています。

Teams で Dataverse for Teams を開き、ソリューションを選択します。 その後 インポート → ソリューションのインポートと進みます。


CenterofExcellenceCoreComponentsTeams .zip をインポートします。


次へ と進むと 各接続情報を要求されます。 すでにある場合は あるものを選択し、ない場合は新規に作成します。

全ての接続情報の入力が完了すると、次へが選択できる状態になりますので、次へを選択してください。


必要な項目を入力していきましょう。なお、インポート時には 「Leave blank on Import. 」と記載があるものは入力しなくて良いです。(インポート時は空欄でという意味です)また、そのような記載がない場合でも後程設定が可能なものもあります。(最終的にすべて設定していきます)

3_15_managed では最低限以下の項目の入力が必要でした。


入力が完了したらインポートボタンを押しましょう。 インポートが正常に完了すると以下のように表示がされます。



しかし、この時点ではまだ、まともに システムは動作しません。

次にクラウドフローの以下のフローを以下の順番でオンにします。

  1. HELPER - CanvasAppOperations
  2. HELPER - CloudFlowOperations
  3. HELPER - Maker Check
  4. HELPER - Send Email
  5. HELPER - ObjectOperations
  6. CLEANUP HELPER - Check Deleted (Canvas Apps)
  7. CLEANUP HELPER - Check Deleted (Cloud Flows)
  8. CLEANUP HELPER - Check Deleted (Custom Connectors)
  9. CLEANUP HELPER - Check Deleted (Model Driven Apps)
  10. CLEANUP HELPER - Check Deleted (PVA)
  11. CLEANUP HELPER - Power Apps User Shared With

ここまで行うと、 以下のフローがオンにできます。

  1. CLEANUP - Admin Sync Template v3 (Check Deleted)

オンになると CLEANUP - Admin Sync Template v3 (Check Deleted) は タイマートリガーなので、自動的に1度だけ実行されます。


  1. Admin Sync Template v3 (Connectors) 1. こちらもオンにすると自動的に実行されます。成功したことを確認しましょう。処理時間はおよそ10分前後掛かります。
  2. . Admin Sync Template v3 (Apps)
  3. Admin Sync Template v3 (Custom Connectors)
  4. Admin Sync Template v3 (Desktop Flow - Runs)
  5. Admin Sync Template v3 (Desktop flows)
  6. Admin Sync Template v3 (Flow Action Details)
  7. Admin Sync Template v3 (Flows)
  8. Admin Sync Template v3 (Model Driven Apps)
  9. Admin Sync Template v3 (Portals)
  10. Admin Sync Template v3 (PVA)
  11. Admin Sync Template v3 (Sync Flow Errors)
  12. Admin Sync Template v3 Configure Emails
  13. Admin Sync Template v3
    1. タイマートリガーなので自動で実行されます。オンにした後すぐにオフにしましょう。
    2. 実行にはかなりの時間がかかります(ディレイが 最大900分設定されているため) そこまで待ちたくない場合は、ディレイの設定を適当に変えましょう

COE Settings にデータを追加します。 データを編集から入力しても良いですし、もしエラーが発生する場合は Power Automate 等を経由して列を追加しましょう。


以上で CenterofExcellenceCoreComponentsTeams の設定が完了です。 各アプリの動作を確認してみましょう。

各アプリの内容

App Catalog

組織内の特定のアプリを可視化するためのキャンバスアプリです。 App Catalog を初めて開くと、そこにはアプリが表示されていません。Power Apps の App テーブルに In App Catalog というフィールドがあり、これは 2 つのオプションからなる集合型フィールド(Boolean)です。値がYesに設定されている場合、アプリはカタログに表示されます。





DLP Editor V2

DLP Editor v2 は、データ損失防止(DLP)ポリシーを読み込んで更新しながら、ポリシー設定によって影響を受けるアプリやフローのリストを表示するキャンバスアプリです。

このアプリは次のような用途に使用します。



このあたりは管理ポータルと違う部分ですね。


Developer Compliance Center (Teams version)

Power Apps の作成者が自分のアプリケーションを閲覧したり、より多くの情報を送信して、Center of Excellenceからより良いサポートを受けるためのポータルサイトです。


Power Platform Admin View

D4Tで MDA(モデル駆動型アプリ) がサポートされていないため、Production Coreで提供されているモデル駆動型アプリのキャンバス版です。Dataverseのカスタムテーブルの項目を参照したり、カスタムフィールドを簡単に拡張したりするためのインターフェイスを提供します。


Set App Permissions

グローバル管理者、環境管理者、ビジネスアプリケーション管理者は、このアプリを使用して、アプリの所有者の役割を再割り当てしたり、アプリに新しいユーザーを追加したりすることができます。


Set Flow Permissions

グローバル管理者、環境管理者、ビジネスアプリケーション管理者は、このアプリを使用して、アプリの所有者の役割を再割り当てしたり、フローに新しいユーザーを追加したりすることができます。


Maker - Command Center

他のCoE Starter Kitのリソースに移動するための作成者向けコマンドおよびセットアップセンター。 (特に何も出てこないので使う用途が不明)


Admin - Command Center

Command and Setup Center for Adminsから他のCoE Starter Kitリソースに移動することができます。


Maker - Environment Request

作成者は、新しい環境や DLP ポリシー変更の適用などの Power Platform Admin サービスとリソースを要求するためのアプリです。



Admin - Environment Request

作成者が出したリクエストを管理者はアプリを使って管理することができます。


Power BI 系

以下のアプリは BI ダッシュボードと一緒に使うアプリになります。

各種リンク・参考サイト